人生は死ぬまでの暇つぶし

暇、ひま、ヒマ。暇な大学生が有意義な暇の潰し方を模索するブログ。座右の銘は「人生は死ぬまでの暇つぶし」

二郎のモナリザ。

先日、二郎ラーメンに初めて行ってきた。

東京都民からすると身近な存在だろうが、

地方から上京してきた私のような身には、

なかなか縁遠い東京名物だ。

 

二郎というと、油ギットギトの特盛ラーメンに、

謎の作法があることしか知らない。

筆者は謎の作法の詳細は一切下調べせず、

強い覚悟を持って行ってみることにした。

 

 

その感想を端的に述べよう。

食事の満足度≠味のうまさ

ではないことを知った。

おそらく私はもう二度と行かないだろう。

 

 

某日曜日のおやつ時。

外には長蛇の列。

その中に私と2人の友人も並んでいた。

 

さて、並んでいる段階、

というか歩いて店の近くに行く段階で

めちゃくちゃ臭い。

 

「こ、これがTOKYOか。。。」

 

 

行列で20分ほど並んでいたときだろうか。

スマホでエロ画像を漁っていた筆者はふと、視線を感じる。

顔を上げて見ると、店員がこちらを見ていた。

 

 

 

 

 

 

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それはそれはガンギマリの目だった。

見ている。明らかにこっちを見ている。

怖くなって一瞬スマホに目を落とす。

 

何を見られていたんだろう。

恐る恐るもう一度店員を見てみる。

 

 

 

 

 

 

 

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見ている。やはり見ている。

何だ。私が何をした。

 

周りの様子を確認してみる。

誰一人気にしている様子はない。

馬鹿面でスマホを見たり、空を見上げたり、ちょうちょうを追いかけている。

どうやらこれが平常運転らしい。

 

 

 ガンギマリの眼光をくぐり抜け、ようやく店内に座ることができた。

ベタベタの机、油のういた水入りのコップ。

もはや汚いなどと言うのはナンセンス。

エモい。

 

「アブラマシマシニンニクオオメ」なる

呪文を唱える時をまだかまだかと待っていると

眼の前に店長らしいおじさんが。

口角上がりっぱなし。眉間にシワがよりっぱなし。

やべえ。明らかにやべえ顔つきをしている。

キマっているのだ。

精神の壊れた人間のようだと連れは言っていた。

 

さあいよいよお待ちかねのラーメンが出てくる。

 

店長「アイヤトーオアイィヤッス」ドンッ

筆者「汁こぼれまくっとるやんけ。。。」

 

筆者「」ズルズル

 

筆者「美味いやんけ!」

 

 

美味かった。

ラーメンは美味かった。

 

ただ、見られている。

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食べている最中も、なぜかずっとこっちを見ている。

 

見られているのは自分だけかと不思議に思う。

淡々と麺と戦っている猛者が集う、静かな店内にて

こっそりと友人に相談した。

 

筆者「何かめっちゃ見られるんだけど」

友人「え、ワイも思ってたw」

 

なんと、ガンギマった眼差しを向けられていたのは

私だけではなかった。

友人も同様のことを感じていたのだ。

 

 

まるでモナリザ

どこから見ても目が合う、

どの角度からでもキマっているその店員は

この二郎という魔境で微笑むモナリザだったのだ。

確かに、その口角は緩み、微笑を浮かべているようにも見える。

かのダ・ヴィンチも、

まさかこんなところに現代のモナリザがいようとは

あの世で思いもしていないだろう。

ぜひ二郎ラーメンを献杯したい。

 

 

かくして我々は

モナリザの温かい眼を受けながら、

最後の一滴までスープを貪り、

初の二郎ラーメンを完食したのであった。

 

 

ワイ「ごちそうさまですっ!」

店長「アイヤトーオアイィヤッス」

モナ「...」ギロッ

 

ワイ「」

 

 

 

我々は帰路についた。

JSH(二郎スメルハラスメント)を街に撒き散らしながら。

 

 

 

さて、記事を書いているとお腹が空いてきた。

二郎、行くかぁ。