【コバヤシィ!】大富豪とかいうローカルルールまみれの遊び
大富豪というトランプゲームは
もはや説明の必要がないくらい鉄板であろう。
しかしこのゲーム、ド鉄板であるにも関わらず
ローカルルールがあまりに多様。
5スキップ、7渡し、10捨て、11バック、革命、階段、縛り...
あたりは誰もが知るところだろう。
これらの鉄板ルールでさえ、メンバーによって採用不採用が分かれてしまう。
今述べたルールだけでも 2の7乗=128通りもの
大富豪が生まれてしまう。
その他のローカルルールとして、
Qボンバー、砂嵐、激縛り、救急車、4返し... etc.
よりローカルみが深いルールが存在する。
これらのどれを採用するかについて、
「オレの地元ではこうだった」
「このルールなしならオレはやらない」
などどマウントの取り合いによる
無益な議論が毎度繰り返されているのではないだろうか??
そんな大富豪に
「これさえあれば間違いない」
という新しいルールを提案したい。
"コバヤシ”である。
「5、8、8、4を持っていてその4枚を同時に出せば何でも切れる。」という役だ。
この役の前では
2のダブル、スペ3はおろか、
ジョーカー2枚だろうが、はたまた砂嵐でさえも
このコバヤシの前ではひれ伏すこととなる。
この役はお察しの通り人名が元になっている。
コバヤシは、私が中学生時代所属していた野球部の顧問だ。
彼はいい年こいたオッチャン教師でありながら、
常日頃からグラサンを着用し、
ガムをクチャクチャしながら、
ノック用の金属バットを肩に引っ下げて歩く。
見た目はまるでムスカのような先生だった。
その怖い見た目通りの熱血指導で、
世は平成にも関わらず、私はビンタされ鼻血が数時間止まらなかったこともある。
さてこの、役としての"コバヤシ”は、
先日「自分たちだけのローカルルールを作ろう」ということで生まれた。
ただでさえ砂嵐というインフレルールを採用している我々だが、
砂嵐の理不尽な強さに飽き足らず、
さらに強力な役を求め始めた。
「最強の役作ろうぜw」
「最強の役...か...」
「“最強”ってなんだろう」
「「コバヤシ...かなあ」」
最強→コバヤシ と同中出身の我々全員の思考が
完全に一致するのにそう時間はかからなかった。
我々にとって、"最強”の称号は、
範馬勇次郎のものでも、愛染でも、白ひげのものでもない。
中学野球部に入学したあの日から、コバヤシのものだった。
そんなコバヤシを
ゲーム前のルール確認の際に
仲間に入れてやってはもらえないだろうか。
コバヤシという名前に何の思い入れもないのであれば、
思い入れのある名前に数字で当て字をしてみて欲しい。
そしてそれに合う役を作って「コバヤシ」と名付けて欲しい。
もはやコバヤシが関係ないというツッコミはなしだ。